2007年度の展覧会

更新日:2019年7月1日

2007年 所蔵作品展II                                                ~特集 中村研一の見た風景~ 2007年6月26日-9月30日

2007年 所蔵作品展2 特集 中村研一の見た風景

「絵は自然を見ながら描くけれども、自然とは別個のものをこしらえている」と語る中村研一がつねに目指したのは、写真のようなリアルではなく、絵画としての真実でした。それは画家の目がとらえ、描かれることによって立ち現われた自然の風景といえるでしょう。
中村が戦後アトリエに選んだ場所は、小金井のゆたかな緑の森です。本展覧会では、所蔵品のなかから風景画に焦点をあてて紹介しました。
○関連企画○
ワークショップ「窓から見た風景~風景画を描こう!~」
8月4日(土)午前10時~午後3時
8月23日(木)〈午前の部〉午前10時~12時〈午後の部〉午後1時30分~3時30分
武蔵野公園にでかけ、野川を囲む自然のなかで風景画を描くワークショップを開催しました。
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京都府立堂本印象美術館展 2007年10月23日-12月9日

京都府立堂本印象美術館展 2007年10月23日-12月9日

大正から昭和にかけて、京都の日本画壇で活躍した画家・堂本印象(1891-1979)は、およそ半世紀にわたる画業において、その表現方法を様々に変貌させた画家として知られています。日本画の伝統的モチーフを自由かつ新鮮な視点で描き、寺社の障壁画制作などに挑むかたわら、戦後は一転して、現代社会を主題に色面の構成や形態のデフォルメを採り入れた洋画的な表現を試み、新たな日本画の可能性を追求します。昭和30年代になると、その造形はより一層斬新な抽象へと向かい、世間を驚かせました。
本展覧会では、自作を展示する美術館として、またその創造の集大成として印象自らがデザインした堂本印象美術館の所蔵作品25点により印象の芸術を紹介しました。
中村研一と堂本印象
京都府立堂本印象美術館は、衣笠山のふもと、金閣寺から仁和寺へとぬける「きぬかけの路」に建っています。はけの道ときぬかけの路、奇しくも「みち」沿いに立地する両美術館。中村の日記には、印象との昼食や楽焼についての語らいがあった旨が記されています。東京と京都の、洋画家と日本画家。本展でもふたりの書簡を展示し、同じ時代を生きた彼らの和やかな交流を紹介しました。
企画協力
京都府立堂本印象美術館
協力
学芸大学デザイン研究室
○関連企画○
シンポジウム「小さな美術館からの声~市民と共に歩む今とこれから~」
11月11日(日)午後1時30分~3時30分
当館のように、小規模でありながらユニークな公立美術館が、全国にたくさんあります。京都府立堂本印象美術館もそのひとつであり、作家名を冠した個人美術館である点でも当館と共通しています。本展はコレクションを紹介するとともに、両館の共通性に着目しつつ全国にある「小さいけれど面白い美術館」の一例として紹介する点にありました。本シンポジウムはその関連企画として、東京学芸大学の学生有志と共同企画し実施しました。
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Art-Full 2 CIRCULATION - 天から地から 2008年1月12日-3月12日                                  「Art-Full 2」+子どもたち展 2008年3月14日-16日

Art-Full 2 CIRCULATION 天から地から Art-Full 2+子どもたち展

「「はけ」という急降下な坂道に、2006年はけの森美術館はオープンしました。アートに触れる、アートで豊かな日常をというコンセプトで2006年「Art-Full2 CIRCULATIN-天から地から」を2008年1月から、柴田敏雄と多田正美のコラボレーションで開催いたします。
 台地から滾々と湧きだす水、揺らぐ水面には、天上からの光がさしこむ。深い木立の隙間から覗く空の青。この美術館の周辺には厳粛な思いをさせる、そんな空気が漂っています。そんな環境にある美術館に、悠久の時を重ね合わせる試みが、今展覧会「Art‐Full2」のコンセプトになります。
 日常、あまり意識することもない「空」と「大地」を媒体にして、一日という時間を、人という時間を、人の生になぞられてみる試みです。多田正美の空の写真のタイトルは、すべて秒単位まで記す時間になります。夜明け前、早朝、真昼、夕刻、夜と、空の写真が5つの時間帯を構成します。柴田敏雄の写真には、大地に根ざす自然への暖かな視線があります。それは、ダムの水であり、山肌をまもるコンクリートであり、どれもが人の手のはいった自然ですが、柴田の視点で作品へと見事に昇華していきます。多田の写真、映像、そして人の呼吸を感じられる音とも一体化しながら、インスタレーションを試みます。本展覧会で生きることの大切さを、生命の貴さを感じる時間を味わって欲しいと願っています。」(「Art‐Full2」展チラシより)
企画協力
双ギャラリー
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2008年 所蔵作品展I                                             ~館蔵品でみる 中村研一、人と芸術~ 2008年3月29日-6月1日

2008年 所蔵作品展1 館蔵品にみる 中村研一、人と芸術

当館所蔵の主軸となる中村研一後期の作品と、館蔵品としては展示機会の希少である旧知の画家たちの作品を交え、ささやかな交遊エピソードとともに中村研一の人と芸術を紹介しました。
○関連企画○
ギャラリートーク
5月17日(土)-6月1日(日)のうち毎週土日の午後3時から30分
学芸員による展示解説を開催しました。
ミュージアムツアー“この人だ~れ?”
5月24日、25日 午後1時30分~2時30分
学芸員とミュージアムシートを使って楽しく話しながら展示を鑑賞するツアーをおこないました。
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