子宮頸がんワクチン予防接種について
更新日:2022年8月18日
子宮頸がんワクチンの積極的勧奨が再開されます
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛等の副反応がワクチン接種後に特異的に見られたことから、平成25年6月以降、同副反応の発生頻度がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、積極的勧奨を控えることとされてきました。しかし、令和3年11月に開催された第72回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第22回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)において、ワクチンの安全性に特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和3年11月26日付け厚生労働省の通知をもって、積極的な勧奨を差し控える状態を解消し、令和4年度より順次、HPVワクチンの個別勧奨を再開することとなりました。
厚生労働省通知:ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(外部サイト)
キャッチアップ接種の実施について
積極的勧奨再開にあたり、積極的勧奨を差し控えていた期間に接種機会を逃した方を対象に、キャッチアップ接種を実施することとなりました。
対象者:平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性
注記:キャッチアップ接種の期間中に定期接種の対象から新たに外れる世代についても順次キャッチアップ対象者となります。
・平成18年4月2日から平成19年4月1日生まれの女性:令和5・6年度対象
・平成19年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性:令和6年度対象
接種期間:令和4年4月から令和7年3月までの3年間
対象者の方には令和4年7月上旬に案内を発送しました。届いていない方は下記までご連絡ください。
キャッチアップ接種についての詳細は厚生労働省の下記リンク等をご覧ください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ キャッチアップ接種のご案内(外部サイト)
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、日本では毎年約11,000人が罹患し、約2,800人が亡くなっています。また、女性特有のがんとしては乳がんに次いで罹患率が高く、特に20代から30代のがんでは1位となっています。たとえ死に至らなくても、子宮摘出となる可能性があり、その場合には妊娠や出産への影響だけではなく、排尿障害などが残ることもあります。
子宮頸がんは、発がん性の高いヒトパピローマウイルス(HPV)が持続感染し、がん化することで発症すると考えられています。HPVの感染は一般的によくあることですが、子宮頸がんになるのは稀です。しかし、どのような人が発症しやすいかが不明であるため、だれでも発症する可能性があるといえます。
子宮頸がんは予防できるがんです。子宮頸がんの予防方法は、
「子宮頸がんワクチンの接種(一次予防)」 「子宮頸がん検診(二次予防)」です。
子宮頸がんワクチン予防接種について
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの予防に極めて高い効果が得られます。しかし、感染を予防するものであり、すでに感染したウイルスを排除したり、がん等の進行を抑制する作用はありません。また、子宮頸がんから検出されるウイルスにはいくつもの型があり、ワクチンで予防できない型が30パーセントあまりあります。ワクチンを接種するだけではなく、子宮がん検診も欠かさず受けることで、子宮頸がんを予防することができます。
子宮頸がんワクチンのリスクと有効性については下記リーフレット等のリンクをご覧ください。
小学校6年から高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)(外部サイト)
小学校6年から高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)(外部サイト)
「予防接種の効果」
予防接種には、2価(サーバリックス)と4価(ガーダシル)の2種類があります。
子宮頸がんから最も多く検出されるウイルスはHPV16型と18型で、がん化しやすい高リスク型といわれています。どちらのワクチンも16型・18型に対し高い予防効果があります。4価はこのほかにHPV6型と11型という尖圭コンジローマ(イボ)の主要原因となるウイルス(低リスク型)に対し高い予防効果があります。
「接種のリスク」
予防接種は感染症を防ぐために有用なものですが、一方で、まれに健康被害(副反応)の発生がみられます。副反応には、ワクチンを接種した後に起こる発熱や、接種部位の腫れなどの比較的よくみられる軽い副反応や、極めてまれにではありますが、アナフィラキシー様症状、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎など重篤な副反応もあります。接種前に必ず予防接種における注意事項をお読みください。
「対象者」
小学校6年生から高校1年生の女子(標準接種年齢は中学校1年生)
「接種回数」
合計3回
2価(サーバリックス) 1回目から1か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目
4価(ガーダシル) 1回目から2か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目
注記:3回とも同じ種類のワクチンを接種してください。
小金井市子宮頸がん予防ワクチン接種保護者同意書(PDF:196KB)
満16歳未満のお子様が保護者の同伴なしで接種をする際は、保護者の同意書が必要となります。お子様のみでの予防接種を希望される場合には、保護者の方が署名をしてお子様に持たせてください。
子宮がん検診を受けましょう
ワクチンによってすべての子宮頸がんを予防することはできません。 20から30代のがんの中で最も多いがんは子宮頸がんですが、これは、子宮がん検診を受ける人が非常に少ないためです。子宮がんは、初期の自覚症状があまりなく、気づいたときには手遅れになっていることが多いがんです。定期的に検診を受けることでがんになる前の段階での診断が可能となりますし、早期発見して治療すれば、ほとんど治癒が望めますので、検診はとても重要です。ワクチンを接種するとともに、20歳を過ぎたらぜひ定期的な検診を受けて下さい。
小金井市の子宮がん検診に関するページです。
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お問合わせ
健康課健康係
住所:〒184-0015 小金井市貫井北町5丁目18番18号 保健センター
電話:042-321-1240
FAX:042-321-6423
メールアドレス:s050499(at)koganei-shi.jp
注記:迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を一部変更しております。お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。
