交歓と触発 ―石川県立美術館の近代洋画から 2012年10月16日(火)〜12月2日(日)
更新日:2012年10月18日
2012年10月16日(火)−12月2日(日)
開館時間:10:00−17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜
観覧料:一般 500円 小中学生 200円
※障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料
主催:小金井市立はけの森美術館
企画協力:石川県立美術館
協力:東京学芸大学デザイン研究室
中村研一記念小金井市立はけの森美術館では開館以来、他地域の美術館が持つ1作家または1技法から成るコレクションに注目した企画展を開催してきました。今回はこれまでより枠を拡げ、石川県立美術館が所蔵する近代洋画作品から、当館の中心的な所蔵作家である中村研一(1895―1967)とその多様な交友関係を取り上げます。
中村は、若い頃から親族や友人を介して石川県出身の政財界人、文化人らの知遇を得ており、肖像画を描くこともありました。そして1950年代に入る頃から晩年近くまで、頻繁に北陸地方を訪れています。金沢には戦前より中村から指導を受けていた高光一也(1907―1986)がおり、彼をはじめとする地元の画家たちとの交流や、初代徳田八十吉の窯で九谷焼の絵付を学び制作を行っていたことが知られています。
一方、金沢をはじめ北陸の美術界では、戦後間もなくから団体展への出品が増えて全国レベルの活動を目指す機運が高まっていました。そこで、中村と同じように美術団体で中心的な存在であった画家たちが、美術学校や美術団体での指導のために招かれます。石川県出身で東京に拠点を移し活躍していた宮本三郎(1905―1974)らの存在も、故郷の洋画界への刺激になりました。中村はこうした画家たちとも様々な縁でつながり、親しくしていました。
本展では、石川県立美術館が所蔵する中村研一作品の全てと、同時代に活躍した洋画家たちの作品計30点を展示し、一人の画家とある地域の関わりを糸口とした昭和洋画史の一断面をご紹介します。
出品作家
中村研一(1895―1967)
小絲源太郎(1887―1978)
硲伊之助(1895―1977)
清水錬徳(1904―1995)
宮本三郎(1905―1974)
高光一也(1907―1986)
南 政善(1908―1976)
中村研一《家居》1961年
宮本三郎《熱叢夢》1971年
南政善《アコーディオン》1935年
硲伊之助《麦秋》1960年
※いずれも石川県立美術館蔵
同時開催 中村研一の九谷
中村研一は1940年代末頃から本格的に作陶を始め、備前、信楽などの窯を訪れて当地の名工から指導を受けました。なかでも初代徳田八十吉(1873―1956)のもとでの九谷焼制作については、作品だけでなく訪問の記録や写真などの資料も多く残っています。既成の型にとらわれない画家ならではの描画を高く評価された中村の九谷作品。石川県立美術館と当館が所蔵する約20点を、下図素描、関連資料とともにご覧いただきます。
中村研一《立田川図皿》1955年 石川県立美術館蔵
※会期中、一部の素描の展示替を行います。
関連企画
○講演会「金沢ゆかりの洋画家達」
二木伸一郎(石川県立美術館普及課長)
10月28日(日)13:30〜15:00
定員30名(多数抽選)
参加無料(要観覧券)
申込方法:お名前(1通につき3名まで)・電話番号・返信先(Eメールアドレス・FAX番号・住所のいずれか)を明記のうえ、下記までお申し込みください。
[Eメール]s030999@koganei-shi.jp
[FAX]042-381-5281
[郵便(往復はがき)]〒184-0012 小金井市中町1-11-3 小金井市立はけの森美術館
申込締切:10月18日(木)必着
○学芸員によるギャラリートーク
10月27日(土)14:00〜14:30/11月11日(日)14:00〜14:30
事前申込不要・参加無料(要観覧券)
広報連携=東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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お問合わせ
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